
昭和22年銀座にオープンした「ウエスト」の出発点はレストランでありました。
船旅全盛時代の郵船よりシェフを招いて、街でコーヒー一杯10円の当時、コース1,000円の料理を出していたウエストは、開店後わずか半年余りで施行された都条例により「75円以上のメニュー」が禁止されたため、やむなく製菓部門のみを残し、喫茶に変身致しました。
翌昭和23年より始めた「名曲の夕」は、ただクラシックのレコードミュージックを店内に流すだけではなく、プログラムを組んで定時に解説を付けるなど、当時としては画期的な試みであり、こうしてウエストは単に高いコーヒーを飲ませる店ではなく、「文化人」の集う場所としても知られる様になりました。

その後、昭和37年に始まった西銀座地下駐車場工事により、銀座店の生菓子の売上は激減し、何とかしなければと考えついたのが、缶入りクッキーを料亭等に売り歩く商売でありました。このクッキーを大きくし、ナッツ等の風味を加えたのが現在主力商品の「ドライケーキ」でございます。東京圏でのみ販売している「ドライケーキ」は「東京みやげ」および「贈答品」としてご愛顧いただいております。

